株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が主催する関係者向けイベント「PlayStation 2 Party in Summer」がSHIBUYA-AXにおいて開催された。
今夏だけでなく、今秋発売予定の新作ゲームのプレゼンに加え、SCEIと日本マクドナルドの「マックにプレステがやってきた!」と題したイベントが7月19日から開催され、PS2で活躍するキャラクタたちがマックの店頭に登場することが発表された。
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■ 既存のシリーズにとらわれない新たな作品を目指した「ACE COMBAT04 shatterd skies」 今秋発売が予定されているタイトルのプレゼンのトップは9月発売予定のナムコ「ACE COMBAT04 shatterd skies(AC04)」。「AC04.com」でも評判の高画質ムービーの上映に続いて現れたのは、一柳プロジェクトディレクターと、デザイナー・河野氏。
まず、一柳氏から「プレーヤーひとりひとりが、ゲームをプレイしている間、エースパイロットであるという気分を味わってほしい」と意気込みを語ると、河野氏が「『AC04』は、PS2のパワーを得て、軽やかな雲、重厚な戦闘機を再現できたと思っている」とすかさず返す絶妙のコンビネーション。そして、「スタッフの意気込みを語ったメッセージを含めた映像を用意してもらいましたので、ご覧ください」と新作ムービーを含めたデモを上映。既報のビジュアルシーン、発進シーンなど、クオリティの高い内容であった。
■ 代表自らゲームプレイ!「K-project」改め「Rez」 いきなり5分以上も実機でのゲームプレイを大量に見せつけたのがセガ(開発:ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ)の「Rez」。音と3Dシューティングの融合を図ったタイトルで、ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ代表水口氏自らがコントローラを握り、Rayer(ステージ)1のクリアまでをプレイ。
どんなゲームか? と問われると非常に説明のしにくいゲームだが、ほとんどがワイアーフレームで構成された画面で、ロックオンされた敵に対してボタンを押すとレーザーが飛んでいき、発射音、破壊音などが音楽で言うパーカッション的な役割を果たしていた。ステージが進行し、多くの敵を連続で撃破していくと、サウンドのテンションもそれにつれてアップ。テクノライクともいえるが、ドラムによるリズム感がインパクトのある独自のサウンドに、効果音がミックスし、一種のグルーブ感を生みだしているようだ。プレーヤーがゲーム進行とともに、サウンドをコントロールするゲームというべきなのだろうか。
ゲームをプレイし終わった水口氏は、開口一番「ちょっと気持ちよくて、頭が真っ白になってしまいました。この気持ちよさを秋にみなさんにお届けします」とコメント。「セガの記念すべきPS2初参入作品になります『Rez』というタイトルです」と正式名称を公開した。「セガはゲームを制作して四半世紀の歴史があります。その技術をエモーションエンジンにぶつけてみたいと思います」と力強く語った。
■ E3映像をふんだんに交えた「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」 E3の会場レポートからスタートした、SCEIの「ジャック×ダクスター 旧世界の遺産」のプレゼンは、現地でのクリエイターのコメントと、ゲーム映像を中心としたもので構成されていた。同社の「クラッシュ・バンディクー」を制作したスタッフによる初のPS2タイトルということでE3でも注目を集めていたが、キャラクタの動きや、広大なステージはインパクト大。
「本当の冒険をさせたい。敷かれたレールの上を進むのではなく、プレーヤー自らが道を切り拓くアクションゲームだ」、「スタートボタンを押してから、シームレスな世界を楽しめる」と、ゲーム中にDVDのロードを意識させない作りになっていることをクリエイターたちはアピール。「クラッシュ」よりさらに上を行く映像表現、プレイ感覚を重視した作品になっている。今冬発売予定。
■ PS2で夢の対決! 「鉄拳4」VS「バーチャファイター4」 プレゼンの締めくくりは、タイトルこそ発表になっているもの同士ながら、意外なカップリングで行なわれた。格闘ゲームの金字塔といえる「鉄拳」と「バーチャファイター」の歴代のタイトルが初代、「2」、「3」と並んで紹介され、「鉄拳4」と「バーチャファイター(VF)4」のプレゼンが始まった。ほどなくナムコ・中谷氏と、AM2 of CRIの鈴木氏が登場。お互いのプレゼンを見守った。
まずは中谷氏が「鉄拳4」について「今までの『鉄拳』は、“人対人の格闘の爽快感”を大切にしながら制作を行なってきた。今回の『鉄拳4』は、それを3D空間上で表現するということに重点をおいて制作している」とアピール。「シリーズ共通のパンチ、キックの爽快感をないがしろにすることなく、今まで培ってきたものを発展させる形で移動系など全面的に新規なシステムを構築している」と続けた。
また、「地面のアンジュレーションや、物が壊れるとか、ガラスが飛び散るといった表現は積極的に導入する。ポジショニングが重要な課題になり、攻防が面白くなるように技を構築中だ」と語った。「現在はAC版を鋭意制作中で、日々進化を続けている。ACの制作が終了次第、当然家庭用としてPS2版を全力を挙げて開発する」とPS2への移植も意欲的にアピールし、デモ映像でプレゼンを締めくくった。
続いて鈴木氏が「今日、ソニーさんの壇上に立つのは不思議な気持ちですね」とゆっくりとした口調でプレゼンを始めた。次に「VF」の開発がスタートしたころのエピソードを披露。「今回のプロモーションにあたって昔の資料を見ていたら、便宜上『VF0』と呼んでいる、シリコン・グラフィックスのワークステーション上で制作された「VF」のプロトタイプが出てきた。あのころは、殴ると“いてっ”とか言っていたんですよ。懐かしかったですね」とコメントした。
「VF4」に関しては、「ACの『VF4』はおかげさまで完成に近いところまで来た。遊び的に面白くなってきたところ。肝心のPS2バージョン(家庭用)だが、はじめてのPS2体験ということで、開発が遅れているが、現在キャラクタもちゃんと動いて、ステージも1~2つ入っている。ACの『VF4』に遜色ないぐらいにもっていけたらいいな、と思っている。AC版とはハードウェアが違うが、PS2版はPS2のハードウェアの良さを引き出して、コンシューマならではの新しいフィーチャーを入れたいと思っている」と家庭用への力強いコメントも披露した。
最後に、両者が握手をするという、これ以上ないショットが用意された。PS2上でやがてこの両者の対決が見られるというのは、シリーズファンにとっては複雑なのか、歓迎すべきことなのか……。
■ マクドナルドに人気キャラクタが登場! SCEI、マクドナルド共同キャンペーン 最後になってしまったが、このイベントの大きなトピックであるSCEI、マクドナルドの共同キャンペーン。「マックにプレステがやってきた!」と題して送るこのキャンペーンは、7月19日から行なわれるもので、「ヒポサル」、「パラッパ」、「トロ」に加え、「チョコボ」のグッズが付いた「ハッピーセット」を販売するほか、期間限定メニューやマクドナルドオリジナルぬいぐるみ、携帯電話ストラップセットを販売するというもの。マクドナルド店内もキャンペーン用にデコレートされ、CMや期間限定パッケージ、ポスターやバナーにも4人(匹?)が登場するというもの。
- ハッピーセット「プレイステーションのなかまたち」
価格:400円
「ヒポサル」、「パラッパ」、「トロ」、「チョコボ」の玩具いずれかと、ハンバーガー、チーズバーガー、チキンマックナゲットのいずれか+ドリンクのセット。
- スーパーハッピーセット
価格:450円
4種の玩具のいずれか1つ+てりやきマックバーガーまたはフィレオフィッシュ+ドリンクのセット。 - プレイステーションキャラクターズ おもしろぬいぐるみと携帯電話ストラップセット
価格:380円
マクドナルドの商品を購入した人に、「おもしろぬいぐるみ」1つ、もしくは「携帯電話ストラップセット」を販売。
- マック・プレステWINゲームカード
セットメニューを購入した人に1枚セット配られるカード。LLセット、スーパーバリューセット購入時は2セット配布。セット内容は抽選カードとトレーディングカードの2枚組で、抽選カードの種類によって、マクドナルドオリジナルのPS2専用ソフトなどが当たる。
- 金のラッキーカード……オリジナルPS2ソフト「ハッピーDISK」をプレゼント
- 赤のラッキーカード……3枚集めるとチキンマックナゲット5個入りをプレゼント
- 緑のラッキーカード……3枚集めるとチーズバーガーをプレゼント
- 青のラッキーカード……3枚集めるとコカ・コーラ(M)をプレゼント