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【連載第21回】あの、おもちゃを徹底レポート



 毎週、電子系のおもちゃを中心にオススメのおもちゃをご紹介しています。「このおもちゃ、気になるけど面白いかなぁ」といったものを徹底的に遊び倒し、その面白さをお伝えしていきます。取り上げて欲しいおもちゃなどがありましたらドシドシと編集部までメールを送って下さい (編集部)


会話が楽しめるペット型置き時計
リズム時計工業「リズモ」

リズモ
発売 リズム時計工業
価格 7,000円
電源 単3電池×4本

そのかわいらしさにトロン~

 電子ペットのブームが、こんなに楽しいアイテムを生み出した!
 「リズモ」は、言葉を覚えるだけでなくさらに言葉による会話が楽しめ、電子ペットとしても愛用できる置き時計だ。リズム時計工業とTV東京、そしてトミーの3社によって開発された商品で、リズモ自体は現在、TV東京のイメージキャラクタを務めている。

 まず最初に筆者の目を捉えたのは、そのデザイン。カワイイ、のだ。全体のシェイプから顔のデザイン、手足の造形まで、どこをとってもかわいらしい。キャラクターとしては上出来の部類に入ると思う。だけど、こんなにかわくて、楽しい機能を満載しているリズモだが、実はユーザーの心をチクンと突き刺す小悪魔の一面も備えているのだ。その真実は……のちほど明かすとしよう。

TV東京のキャラクタ設定によると「姿はアナログ型時計ながら、実は超スーパーコンピューターロボ」 後姿もかわいい。チョコンと見える尻尾にも注目!


3秒以内ならどんな言葉でもOK!

新たな言葉を覚えさせるときは、頭を手のひらで叩き、「キュウイ?」という声を待つ
 「リズモ」に言葉を覚えさせる方法は、ごく簡単。頭のボタンをポンと叩くと、「リズモ」が「キュウイ?」とイルカに似た声で問いかけてくる。ここで覚えさせたい言葉を「リズモ」に向かって語りかけるのだ。例えば「乾杯!」と言うと、「リズモ」は再び「キュウイ?」と声を発する。確認の意味だ。もう一度「乾杯!」と言うと、記憶した証として、「乾杯!」「乾杯!」「乾杯!」「乾杯!」と連呼する。これで記憶は完了だ。ちなみに覚えた言葉をしゃべるときの「リズモ」の声質は、ユーザーの声を電子的に加工した不思議な感じだ。

 電池を入れて起動させたら、最初に「リズモ」の名前、次に飼い主の名前を記憶させる。あとはどんな言葉を教えてもいい。日本語に限らず、英語やフランス語などの外国語、そして電話の呼び出し音のようなサウンドまで、3秒以内ならどんなものでも記憶できる。ストックしておける言葉は最大32個。これ以上覚えさせると、古いものから自動的に消去されていく。

九九から歌唱、漫才のかけ合いまで

 「リズモ」をしつけて、あたかも人間同士のような一問一答の会話を交わす。これが「リズモ」の本当の面白さだ。「元気そうだね」「あなたもね」というあいさつを例に、会話をしつける方法を説明していこう。まず最初に「リズモ」に「元気そうだね」と「あなたもね」を記憶させる。そして次に「リズモ」に会話のきっかけとなる「元気そうだね」を話しかける。すると「リズモ」は「元気そうだね」とオウム返しをしてくる。この後すかさず「あなたもね」と「リズモ」に返事としてしゃべってもらいたい言葉を語りかける。これを3~4回繰り返すと「元気そうだね」「元気そうだね」という単なる反復から、「元気そうだね」「あなたもね」と会話が成立するようになる。要は「リズモ」の中で異なる言葉を関連付けられるようにするわけだ。

 この機能を使いこなすと、いろいろと楽しい遊びができるようになる。例えば九九遊び。「3×3は?」と問いかけると、「9!」と「リズモ」があたかも計算しているかのように答えさせることができる。あるいは英語遊び。「猫!」と日本語で言うと、「CAT!」と「リズモ」が翻訳しているかのように応答させることもできる。歌をデュエットするのも楽しい。あらかじめフレーズを覚えさせておけば、「♪静かな♪」と歌い始めると、「リズモ」が「♪湖畔の♪」と続けて歌う。メロディもきちんと発声される。
 こういうときはもちろん(?)、変な言葉を覚えさせた方が面白いに決まっている。筆者は古今東西のお笑いの名フレーズをたくさん覚えさせた。「乾杯!」には「なんでやねん!」とダウンタウンの浜ちゃん風の強烈なツッコミが入り、「うんこ!」といえば「よしなさい!」とビートきよしチックにたしなめられる。こんな風に漫才のかけ合いだってできるのだ。

組み合わせた言葉でひとりごとをつぶやく

 「リズモ」には「勝手発言」機能がある。覚えさせた言葉をランダムに組み合わせて、突然ベラベラとしゃべり出す。「ご主人様!」「いやーん!」「んなアホな!」と、日本語になっているのかいないのか、微妙な会話を繰り返す。大抵は怪しげな日本語にしかならないのだけれど、まれに立派な会話をつむぎ出すときもある。これがうれしい。ただし、仕事の電話をしている最中だけは困ってしまう。「……では明日の昼までに原稿を送信します」という筆者の言葉の直後に、「よしなさい!」とツッコミが入るのだ。先方に聴こえないように、あわてて「リズモ」のスピーカーを手でふさぐ始末だ。

 他には目覚まし機能がある。呼び出し音はベルではなくて覚えさせた言葉の連呼だ。「コマネチ!」「リズモ!」「♪湖畔の」「いやーん!」「猫!」といった言葉の羅列は、爽快な目覚めとはほど遠いと思う。だけど、何せ言葉を覚えさせたのは他ならぬ筆者なのだから、「リズモ」に罪はない。

 また、別の「リズモ」を使うと、お見合いができるという。2台の「リズモ」を向かい合わせると、自動的に相性度が診断される。その結果「両想い」なら「チュツ、チュッ、チュツ!」とキスの音を立てる。どちらかの「片思い」なら片方のキスに対して、もう片方が「エ~ン」と泣き出す。「相性が最悪」の場合は、両者とも「エ~ン!エ~ン!エ~ン!」と号泣する。入手できた「リズモ」は一台だけなのでお見合い機能は試せなかったが、ぜひ体験してみたい機能だ。

目覚し機能をセットするときは、左手を上に上げる。音声と止めるときは話しかけるか左手を下に お見合いのイメージ。向かい合わせて、お互いの両手を合わせるとお見合いが開始される


日本語でしかも即答だから楽しい

 「リズモ」は、その仕組みから数年前に流行した「ファービー」を彷彿させる。「ファービー」は、独特のファービー語しか発しなかったから、筆者としては今イチなじめなかった記憶があるのだが、「リズモ」は日本語による会話。しかも応答が即座に返ってくる。そこがいい。どんな言葉を覚えさせるといっそう面白い会話が生み出されるか、アレコレ考えながら、「リズモ」に会話を教えるひとときが楽しい。そして、その狙いが見事成功した瞬間は、痛快!のひと言だ。
 そんなこんなで仕事場に友人が訪ねてくると、つい「リズモ」を披露したくなる。今度、来た人に「これは時計型をした最新コンピュータ」とウソの説明をしてから、九九や英語の会話を見せると、本物だと信じこんでくれるかも……などと、とにかく遊び心をかき立てるアイテムなのだ。

 さて、冒頭に書いた「リズモは小悪魔」の秘密を明かそう。「リズモ」には「口グセ勝手記憶」という機能が隠されている。頭のボタンを押す、押さないに関わらず、常に耳をそばだてて、ユーザーの口グセを覚えてマネをするというのだ。
 そう、口グセというのはえてして、「どっこいしょ」とか「ハアッ~(ため息)」とか「グヤジィー」とか、ハタからするとぞっとしないものだったりする。しかも、その当人は、それが口グセであることを認識していない。それを「リズモ」の口から「アナタの口グセはコレ!」とズバリ指摘されるというのだから、ドキドキものである。カワイイ顔で、知らず知らずのうちにそんなことをしているなんて、小悪魔といわずして何と言おう!? 筆者は今、不安と期待をごちゃ混ぜにしながら、机の上でこちらをジッと見つめている「リズモ」からの指摘を待っている次第だ。

(C)RHYTHM・JUN・TV TOKYO

□リズム時計工業のホームページ
http://www.rhythm.co.jp/
□トミーのホームページ
http://www.tomy.co.jp/top.htm
□テレビ東京のホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/
□「リズモ」のホームページ
http://www2.rhythm.co.jp/rhythmotvtokyo/

(2001年6月14日)

[Reported by 元宮秀介 (ワンナップ)]


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