「東京ゲームショウ2002」閉幕。来場者数は約13万人
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9月20日~22日 開催

会場:幕張メッセ

 9月20日から開催されていたゲームの展示会「東京ゲームショウ2002」が3日間の開催期間を終え、22日閉幕した。今年から年1回に開催形態を変え、日経BP社が共催になるなど新しく生まれ変わったといってもいいだろう。

 その結果、来場者は「東京ゲームショウ2001秋」に比べ微増の134,042人となった。3日目の22日は来場者も増え、2時間待ちから3時間待ちといった試遊台もあるほどの盛況ぶり。各社ブースで行なわれたイベントやムービーの上映が始まると、通路が埋まるほどのユーザーが詰めかけるブースもあった。
 一方で、ユーザーの人数の割りに試遊台にあまり人が集まらない印象もあった。本来ならばゲームをプレイする場であると思うのだが、ゲームユーザーの意識も変わってきているのだろうか?

 今回の記事では、これまでお伝えした記事以外にも色々と行なわれたイベントなどをお伝えする。


■ 「サクラ大戦 ~熱き血潮に~」のイベントステージに広井王子氏登場

ステージに登場した広井王子氏(左)、大場規勝氏(中央)、寺田貴治氏(右)
 22日、セガのメインステージでは、ゲームショウ恒例のサクラ大戦ステージが開催された。テーマはもちろん、来春発売されるプレイステーション 2版「サクラ大戦 ~熱き血潮に~」である。ファンの拍手のなかステージに登場したレッド・エンタテインメントの広井王子氏と、オーバーワークスの大場規勝社長、寺田貴治ディレクターの三氏は、それぞれにコメントを寄せた。

 「サクラ大戦 ~熱き血潮に~」は、当初はセガサターン版で発売された第1作のドリームキャスト版に続く2度目のリニューアル。広井氏は「国家による戦いではなく、少女たちが都市防衛に奮闘するというテーマを当時考えたが、そうした都市、街での戦いが(テロの頻発などで)、今現実味を帯びてきたことに驚いている」と、企画のはじまった8年前を振りかえった。また、当初は第1作ということで付けられていなかったサブタイトルも、「サクラ大戦2」同様に、与謝野晶子の一節から「~熱き血潮に~」としたことに触れ、この歌がまさに「サクラ大戦」を表現している。是非、読んでみてほしいとファンにメッセージを送った。ちなみにこれは与謝野晶子の代表作「みだれ髪」に収録されている“柔肌の”から始まる有名な短歌。

 「サクラ大戦 ~熱き血潮に~」はリニューアル作品だが、自信を持ってプレイステーション 2のユーザーに送り出せるよう、最新作として手を加えているとオーバーワークスの両氏は、内容について紹介した。まずシナリオ面では、従来の10話を、構成を見直すことで11話にし、さらに「いままで抜けていたあれ」という紅蘭のシナリオを追加して12話構成になっているという。また、「サクラ大戦2」から「4」で新たに採用された数々のLIPSも搭載したことで、随所にそれらのLIPSを使うエピソードが追加されるほか、寺田氏いわく「風呂場から逃げるときとかに使うかも知れません」という新LIPS、アクションLIPSが加わった。ほかに信頼度のパラーメータはすべてのサブキャラクタに存在するようになり、ついに三人娘とのデートも可能になる。もしかしたら、あやめさんとも……というほのめかしや、4人目の星組メンバーという言葉も滑り出たりして、新要素はかなり含まれる模様だ。戦闘パートも「サクラ大戦3」~「4」をベースにさらにパワーアップ。必殺技と共同攻撃などに新しい要素が加わったほか、ムービーも挿入されるという。

 またプレイステーション 2には、ビジュアルメモリのような機器がないことから、iモードを使った連携が用意されている。すでにサービスが始まっている「サクラ大戦ケイタイクラブ」のミニゲームのパラメータを、PS2版にフィードバックしたりゲームの進行に応じた待ち受け画面のダウンロードなど、PS2からiモードへ、iモードからPS2へと双方のさまざまな連携が実現する模様である。

 ステージは、ニューヨークを舞台にする最新作「サクラ大戦5」についても広井氏から「で、あっちはどうなの?」と寺田氏に突っ込みが入る一幕もあって終始盛り上がりを見せた。待望の発売日は「2月、3月、4月のいずれかということで、とにかく春です」と言葉を濁したが、是非ブースの展示を体験していってくださいと締めくくった。

サブタイトル「~熱き血潮に~」の元になった、与謝野晶子の一節は「ぜひ読んでみて欲しい」と広井氏 グラフィックは300枚あまり、細かい画像まで含めると500枚以上は書き直されたという。ウインドウ左のキャラクタの表情もクルクルと変わる 「サクラ大戦 ~熱き血潮に~」を、最新作として自信を持ってプレイステーション 2のユーザーに送り出すと三氏
【スクリーンショット】
(C)OVERWORKS/SEGA (C)RED
画面は開発中のものです


[Reported by 矢作晃]


■ 声優初挑戦! PS2「GetBackers奪還屋~奪還だヨ! 全員集合!!~」
ステージイベントに“乙葉”登場

イベント前の乙葉さんを撮影させていただいた。目線もらうのに、ちょっと緊張しました
 ゲームショウ最終日となる22日、コナミイベントブースでプレイステーション 2「GetBackers奪還屋~奪還だヨ! 全員集合!!~」のイベントが開催され、ゲームの中に登場するキャラクタ「水城 夏実」を演じる乙葉さんと、ゲームのディレクターを務める冷泉氏が来場、会場を大きくわかせた。

 「GetBackers奪還屋」は週間少年マガジンで連載されているコミックで、特殊能力をもつふたりの主人公を中心に、時にはシリアスに、時にはコメディタッチでストーリーが展開する。ちりばめられた謎や、魅力的なキャラクタが多くのファンを獲得している作品だ。10月からはTBS系列でアニメ化も決定、乙葉さんはこちらでも夏実役と、エンディングテーマを担当。歌手・声優ともにデビューを果たすこととなる。

 乙葉さんは夏実役に抜擢されたことについて、「声で表現するということについてとても興味があったので、とってもうれしかったです。プロの声優さんはほんとにすごくて、びっくりしました」と語った。夏実というキャラクタに対しては「かわいくて、元気で、時々ちょっぴりわがままなキャラクタです。私自身彼女に励まされて、元気をもらいました。」とコメント。ちなみに彼女のお気に入りのキャラクタは主人公のひとり天野銀次。「2頭身になったり、お茶目なところがあるのがいいですね」とのことだ。

 「GetBackers奪還屋~奪還だヨ! 全員集合!!~」は最近珍しいベルトスクロールタイプのアクションゲーム。キャラクタを操作して並み居る敵を倒していく。キャラクタたちの特殊能力はコマンド式の必殺技で再現、派手なエフェクトが原作のイメージを増幅する。「とても面白く、かっこいいできになった」と冷泉氏は語る。ちなみにタイトルの「全員集合!」というネーミングは冷泉氏によるもの。上からたらいが落ちてきたりと、コミカルな部分もふんだんに盛り込まれているとのことだ。

 さらに会場では冷泉氏による新タイトルGBA「GetBackers奪還屋 メトロポリス奪還作戦」が発表された。こちらの登場は来年3月頃を予定しているという。

とにかく仕草から笑顔までかわいらしい乙葉さん。なんとなくほんわかしちゃいます。今日のファッションは秋っぽい感じ 会場に現れた乙葉さん。テンションの高いMCに、ちょっと押され気味?
ディレクターの冷泉氏。ゲームのタイトルは、彼のセンスで命名された キャラクタを活かしたアクションゲーム。ふたりプレイも可能だ


[Reported by 勝田哲也]


■ あちこちのブースで数多くイベントが開催され大盛況

 あちらこちらのブースで、ひっきりなしにイベントが行なわれていた。そのほとんどが通路に人がはみ出すほどの大盛況ぶり。その一部をここでご紹介。

【よゐことたたこう! 太鼓の達人ゲーム大会】
タレントのよゐこが出演する「太鼓の達人」のゲーム大会では、よゐこの濱口が20分以上遅刻するトラブルが発生 (合コンだったのだろうか……??)。前半は「ゲームが大好きで、さっきまでいろんなブースを見てました」という有野さんがひとりで大会を盛り上げ、濱口さんが到着してからは参加者と対戦したり一緒にポラロイド撮影をして「太鼓の達人」をアピールしていた



【エッグマニア全国大会】
ケムコの落ちものパズルゲーム「エッグマニア」の全国大会には真鍋かをりさんが駆けつけた。チャンピオンと対決するもあえなく敗退!!



【「桃太郎電鉄11~ブラックボンビー出現!の巻~」緊急記者発表会】
イベントでは、「桃太郎電鉄11」のゲーム監督のさくまあきら氏や、桃鉄大好きタレントの浅草キッドが登場し、全国大会の手伝いなどをする11人の美少女ユニット「桃娘(Momoko)」を発表。さらに、ゲームに新しく登場する「ブラックボンビー」についてさくまあきら氏が「赤マス以外は全部黒になり、1年目から出現する最強最悪のキャラクタ」とコメント


□東京ゲームショウ2002のホームページ
http://game.watch.impress.co.jp/

(2002年9月22日)

[Reported by GAME Watchスタッフ]

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